≪資格取得の必要性≫
最近では、働き盛りの若者のキャリアアップだけでなく、シニア世代でも資格取得の必要性を感じている人達が多いようです。職種や雇用の多様化に伴い、資格取得の必要性は高まっていくのでしょうか?
「自分の力を試したい」「新しいことを勉強したい」。そんな気持ちを抱き、各種の資格試験に挑戦するシニアが増えている。記憶力の衰えは、時間と熱意でカバー。生涯現役で働きたいと、難関の国家資格を目指す人も少なくない。
朝4時に起床して2時間勉強。日曜日は資格学校に通い、1日中講義を聴いて過ごす。約3年間の受験生活を経て、昨年、社会保険労務士の国家試験に合格した。会社では、営業畑から経営陣に。海外経験も豊富だ。畑違いの社労士に挑戦したのは、60歳を目前にして第二の人生を考えた時、「今までと違うこと」「社会の役に立つこと」をやりたいと思ったから。「仕事の経験に社労士資格が加われば、引退後に携わりたかった中小企業の経営支援に役立つと考えた」。
合格率9%程度の難関資格だが、年齢をハンデとは感じなかった。記憶力は衰えたが、理解力や集中力では若者に勝る自信があった。何より、明確な目的があるから勉強が苦にならなかった。「仕事とは違う頭の使い方が刺激になるし、努力を無にしないよう健康にも留意する。そんな効果もありました」
資格試験予備校のWセミナー(早稲田セミナー、本社・東京都新宿区)が開く「60歳合格ゼミ」というのがあり、合格への意欲を維持したという。60歳以上を対象に学習法や健康管理法を伝授するコースで、2001年に開設された。成川豊彦学院長は「今の60歳は知力・体力とも若く、『学びたい』『社会貢献したい』という気持ちが強い。難関の国家資格を目指す人も増えつつある。受験生活は若い人より長くなりがちだが、目的意識や意欲は強いので、その気持ちを維持できれば合格は可能」と話す。
ただし、「何か勉強したい」「あわよくば資格も」という考えでは、難関資格の合格は無理だという。「独立開業して社会貢献する、という気概で取り組んでほしい」と成川学院長は強調する。
資格予備校のLEC東京リーガルマインド(本社・東京都千代田区)では、5年ほど前からシニア受講者が増え始めた。特にシニアが目立つのは、マンションの管理・運営について助言するマンション管理士。60歳以上の受講者が15%に上る。過去には90歳代の受講者もいた。
「問題点を整理してトラブルを解決するには一定の社会経験が必要で、シニアに適した資格。定年後に、自分のマンションの管理運営を手伝って地域貢献する目的で挑戦する人が多い」と両角康史取締役。人気にこたえ、同校ではマンション管理士講座の受講料にシニア割引(55歳以上、10%引き)を設けている。
この他、ファイナンシャル・プランナー、司法書士、行政書士、社労士などもシニアに人気がある。「金融でも法律でも、知識がないとだまされてしまう。自己責任の時代を反映してか、自衛に役立つ資格が人気」という。出典:読売新聞
このようなことを踏まえると、資格取得の必要性は、多様な価値観・目的のために高まっていくのでしょう。